桜小川建築 三重県四日市市桜町の大工です。自然素材や手刻みにこだわって家を造っています。

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桜小川建築
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I様邸 04/11/22up
今回は住宅 I様邸の材料の下準備です。なかなか見ることが出来ませんよねー。
この図面板を見てすべての木材に
墨を付けていきます。
私にしかわからないような細かいことや、
決め事なんかも書き込んであります。
墨つけの道具達です。
さしがね、けひき、メジャー、かんな
こんな感じで墨つけです。
ろ七の通柱にささる仕口です。
間竿です。この木の棒に
土台からの窓の高さや
床の高さなどがすべて書いてあります。
←地松の桁6mx120x210です。
地松の上梁です。
わたり顎という仕口で重なっていきます。
杉の下梁です。
通柱にささります。
杉の甲乙梁120x150.
これが2F床になります。
桧の120角の柱です。
一ムの柱は四面ある中で
一面だけ節がないっていうこと。
一ム一上は一面節なし。
一面、上のほうに小さな節があるってこと。
トク一や三上など柱にもランキングがあるのです
これは一等の柱。これはいっぱい節あり
節=枝っていうこと。
節があるほうが、硬いし頑丈?
杉の120x150のさし鴨居。
こみせんで引きます。
先のほうにある小さな穴に木の栓を
打ち込みます。
屋根垂木です。60x75桧。
この家は構造にほとんど釘を使いません。しかしこれは5寸釘で
おもいっきり打ちます。
仕上げです。
電気かんな、みぞほり、丸ノコなど
一式そろわないと仕事が完成しません。
かなり働いてくれたかんなです
改めて思った。かんなが一番難しい・・・
かんなで仕上げたあと養生紙をふのりをつけて巻いていきます。何回も確認しながら。
やっと完成〜〜!(^^)!
あとは素直におさまって。。って祈るだけ。


なんとも大工らしい仕事をしました。
墨付けからきざみ、仕上げまで。
一つの家をつくるのにこれだけの道具や手間がかかります。
木材もすごい量!
頑張っただけ喜んでくれるかな?木材も。

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