桜小川建築 三重県四日市市桜町の大工です。自然素材や手刻みにこだわって家を造っています。

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天理教縣神分教会神殿の模型 06/4/24up
今回は以前新築させて頂いた天理教縣神分教会神殿の模型の製作の様子です。
まず原寸図を描いて墨つけ、
きざみをします。
こんな細い溝をつくって
そこにアクリル板をはめていきます。
隅木をいれて垂木うち
1本1本反りのある物を作りました。
階段はこんな木口階段です。
軒先をそろえて広小舞を・・・ 破風にも飾りの溝があります。
かなり細かい仕事がしてありますね〜 完成です!
桧造りの神殿です。



これは以前、新築させていただいた天理教縣神分教会様の神殿の模型です。
飾りではなく、何かの儀式の時に使う物だそうです。

親方が一人で造っていました。
まず原寸図を書いて、墨をつけて刻みました。

その後組み上げていく途中で、何かに気がついた?らしく・・・

”納得イカン!”と、一からつくり直しておりました。(苦笑)

それからアクリル板を漆喰?障子?に見立てて作り、すごく細い溝(3ミリ)を彫りはめ込んでいきました。

隅木や谷木のところも完璧です。

垂木も1本1本反りかんなで形を合わせて、反りを作ってあります。
私が言うのもなんですが、驚きの凝りようです。
回廊(外の廊下)とか、屋根先の広小舞や破風の小さな溝も見えますか?

小さい模型?なのに、すごい根気とテンションです。
もちろん、ここまで出来るのも確かな知識と腕があってのこと。

これが出来るってことは実物も出来るってことですね。

親方の仕事を見ていて、思いました。
大きさは関係なく仕事は同じ!だと。

そこで、聞いてみました。

「これは何分の1なん?」と、もちろん予想する返事は「100分の1」とかでしたが、帰ってきた言葉は・・・

「適当に。。。勘!」だそうです!

原寸図は書いたけど、見てないらしい・・・。

唖然としました。(笑)

一般的に神殿等を作るのは宮大工と呼ばれる人々です。
ですが、今回模型ではありますが、このような仕事をさせていただいて
親方のすごさを見れたと同時に、自分の可能性も開けた気がして、
ありがたいことだ・・・という気持ちになりました。

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